Python Djangoのインストール方法を初心者向けに解説!環境構築から起動まで

はじめに

Pythonを使ってWebサイトやWebアプリケーションを開発したいと考えている方におすすめなのが、Django(ジャンゴ)です。

DjangoはPythonで開発されたWebフレームワークで、ログイン機能やデータベースとの連携、管理画面など、Webアプリケーションに必要な機能を備えています。

この記事では、初めてDjangoを使用する高校生・大学生やプログラミング初心者に向けて、インストールからWebアプリケーションの起動までを順番に解説します。

Pythonを使ってWebサイトやWebアプリケーションを開発したいと考えている方におすすめなのが、Django(ジャンゴ)です。

DjangoはPythonで開発されたWebフレームワークで、ログイン機能やデータベースとの連携、管理画面など、Webアプリケーションに必要な機能を備えています。

この記事では、初めてDjangoを使用する高校生・大学生やプログラミング初心者に向けて、インストールからWebアプリケーションの起動までを順番に解説します。

Djangoとは?

Djangoは、PythonでWebアプリケーションを効率的に開発するためのフレームワークです。

Markus Holtermann — Django 1.7: Database Migrations done right

一般的なWebサイトだけでなく、ブログ、予約システム、在庫管理システム、会員制サイトなどの開発にも利用できます。

Djangoには、次のような機能が標準で用意されています。

  • データベースを操作するORM
  • ログインやユーザー認証の仕組み
  • データを管理するための管理画面
  • URLとプログラムを結び付けるルーティング
  • HTMLを生成するテンプレート機能

これらの機能を一から作成せずに利用できるため、Webアプリケーションの開発を効率的に進められます。

Djangoをインストールする前に準備するもの

Djangoのインストールには、Pythonとインターネット接続が必要です。

2026年9月時点のDjango 6.1は、Python 3.12、3.13、3.14に対応しています。この記事では、Python 3.13を使用する例を紹介します。

Pythonがまだインストールされていない場合は、Python公式サイトからインストーラーを入手してください。

WindowsでPythonのインストールを確認する

コマンドプロンプト、またはPowerShellを起動して、以下のコマンドを入力します。

py --version

正常にインストールされていれば、次のように表示されます。

Python 3.13.x

Pythonがインストールされていない場合は、公式サイトからインストールしてください。従来型のWindowsインストーラーでは、「Add python.exe to PATH」のチェックが表示される場合があります。チェックを入れるとコマンドからPythonを実行しやすくなります。

macOS・Linuxの場合

ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。

python3 --version

対応するPythonのバージョンが表示されれば準備完了です。

Djangoのインストール手順

ここから実際にDjangoをインストールしていきます。基本的な流れは、作業フォルダの作成、仮想環境の準備、Djangoのインストールの3段階です。

STEP 1:作業フォルダを作成する

最初に、Djangoのプロジェクトを保存するフォルダを作成します。

Windowsの場合は、以下のコマンドを実行してください。

mkdir django-project
cd django-project

macOS・Linuxでも同じコマンドを使用できます。

今回は django-project という名前にしましたが、フォルダ名は自由に変更できます。

STEP 2:Pythonの仮想環境を作成する

Djangoをインストールする前に、Pythonの仮想環境を作成します。

仮想環境とは、プロジェクトごとにPythonのライブラリを管理するための仕組みです。

例えば、あるプロジェクトではDjango 5.2、別のプロジェクトではDjango 6.1を使用したい場合でも、それぞれの仮想環境で管理できます。

Windowsの場合

仮想環境を作成します。

py -m venv .venv

次に、仮想環境を有効にします。PowerShellの場合は以下のコマンドです。

.\.venv\Scripts\Activate.ps1

コマンドプロンプトの場合は以下を使用します。

.venv\Scripts\activate.bat

macOS・Linuxの場合

python3 -m venv .venv
source .venv/bin/activate

仮想環境が有効になると、ターミナルの先頭に通常は以下のような文字が表示されます。

(.venv)

これで、プロジェクト専用のPython環境が利用できるようになりました。

STEP 3:pipでDjangoをインストールする

仮想環境を有効にした状態で、以下のコマンドを実行します。

python -m pip install --upgrade pip
python -m pip install Django

pip は、Pythonのライブラリやパッケージをインストールするためのツールです。

今回のコマンドでは、最初にpipを更新し、その後でDjangoをインストールしています。

特定のバージョンをインストールする場合は、次のように指定することも可能です。

python -m pip install "Django==6.1"

STEP 4:Djangoのインストールを確認する

インストールが完了したら、次のコマンドを実行してください。

python -m django --version

Django 6.1をインストールした場合は、インストールされた6.1系のバージョン番号が表示されます。

バージョン番号が表示されれば、Djangoのインストールは成功です。

Djangoプロジェクトを作成する

Djangoのインストールが完了したので、実際にWebアプリケーションのプロジェクトを作成します。

先ほど作成した django-project フォルダ内で、以下のコマンドを実行してください。

django-admin startproject config .

config はプロジェクトの設定を格納するPythonパッケージの名前です。末尾の . は、現在のフォルダにプロジェクトを作成するという意味です。

作成後のフォルダ構成は次のようになります。

django-project/
├── .venv/
├── manage.py
└── config/
    ├── __init__.py
    ├── settings.py
    ├── urls.py
    ├── asgi.py
    └── wsgi.py

特に覚えておきたいのが、以下の3つのファイルです。

ファイル役割
manage.pyDjangoの管理コマンドを実行
settings.pyデータベースなどの各種設定
urls.pyURLとプログラムの対応を設定

Djangoの開発サーバーを起動する

続いて、データベースの初期設定を行います。

python manage.py migrate

DjangoにはSQLiteが標準で設定されているため、初めての学習ではMySQLなどを別途インストールする必要はありません。

初期設定が完了したら、開発サーバーを起動します。

python manage.py runserver

以下のようなメッセージが表示されます。

Starting development server at http://127.0.0.1:8000/

Webブラウザで次のURLにアクセスしてください。

http://127.0.0.1:8000/
Web Development with Django 6 | Web Development | eBook

Djangoの開発サーバーが正常に動作していると、ロケットのイラストが表示される初期画面を確認できます。

これでDjangoのインストールと起動確認が完了しました。

なお、Djangoに付属する開発サーバーは、プログラムの動作確認を行うためのものです。インターネット上に公開する本番環境では、適切なWSGIまたはASGIサーバーを使用する必要があります。

Djangoで最初のWebページを作成する

Djangoを起動できたら、次は自分でWebページを表示してみましょう。

STEP 1:アプリケーションを作成する

Djangoでは、プロジェクトの中にアプリケーションを作成して機能を追加していきます。

今回は hello という名前のアプリケーションを作成します。

python manage.py startapp hello

これによって、hello フォルダが作成されます。

STEP 2:views.pyを編集する

hello/views.py を開き、次のプログラムを入力してください。

from django.http import HttpResponsedef index(request):    return HttpResponse(        "<h1>Hello Django!</h1>"        "<p>初めてのWebページです。</p>"    )

HttpResponse は、ブラウザに返す内容を作成するための機能です。

今回は、見出しと文章をHTMLで表示しています。

STEP 3:URLを設定する

新しく hello/urls.py というファイルを作成し、以下のコードを記述します。

from django.urls import pathfrom . import viewsurlpatterns = [    path("", views.index, name="index"),]

続いて、config/urls.py を編集します。

from django.contrib import adminfrom django.urls import include, pathurlpatterns = [    path("admin/", admin.site.urls),    path("hello/", include("hello.urls")),]

最後に、config/settings.py の INSTALLED_APPS に作成したアプリケーションを追加します。

INSTALLED_APPS = [    "django.contrib.admin",    "django.contrib.auth",    "django.contrib.contenttypes",    "django.contrib.sessions",    "django.contrib.messages",    "django.contrib.staticfiles",    "hello",]

これで、/hello/ にアクセスすると、先ほど作成した画面を表示できるようになります。

STEP 4:ブラウザで表示を確認する

開発サーバーが停止している場合は、再度起動してください。

python manage.py runserver

次のURLにアクセスします。

http://127.0.0.1:8000/hello/

この画面が表示されれば、自分で作成したPythonのプログラムがDjangoを通して実行されています。

Djangoをインストールできない場合の対処法

Djangoのインストール時によくあるエラーと解決方法を紹介します。

1. No module named djangoと表示される

次のようなエラーが表示される場合があります。

ModuleNotFoundError: No module named 'django'

Djangoがインストールされていないか、仮想環境が有効になっていない可能性があります。

まず仮想環境を有効にし、次のコマンドでインストール状況を確認してください。

python -m pip show Django

Djangoの情報が表示されない場合は、再度インストールします。

python -m pip install Django

2. pythonコマンドが認識されない

WindowsでPythonが認識されない場合は、次のコマンドを試してください。

py --version

これでも動作しない場合は、Pythonが正しくインストールされているか確認しましょう。

3. PowerShellで仮想環境を有効にできない

PowerShellの実行ポリシーによっては、仮想環境の有効化がブロックされることがあります。

その場合は、現在のPowerShellセッションに限って実行ポリシーを変更できます。

Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy Bypass

変更後、再び仮想環境を有効にしてください。

または、コマンドプロンプトから activate.bat を使用する方法もあります。

4. Djangoの画面が表示されない

http://127.0.0.1:8000/ にアクセスできない場合は、開発サーバーが起動しているか確認してください。

8000番ポートが別のプログラムによって使用されている場合は、別のポートを指定して起動できます。

python manage.py runserver 8080

この場合のアクセス先は http://127.0.0.1:8080/ です。

Djangoのインストールに関するよくある質問

Q. Djangoは無料で使えますか?

はい。DjangoはオープンソースのWebフレームワークで、無料で利用できます。

Q. Djangoを学習する前にPythonを覚える必要がありますか?

Pythonの変数、条件分岐、繰り返し処理、関数などの基礎を理解しておくと学習しやすくなります。基本的なPythonのプログラムが書けるようになった段階で、Djangoの学習を始められます。

Q. Djangoの開発にMySQLは必要ですか?

最初からMySQLを用意する必要はありません。Djangoには標準でSQLiteが設定されているため、データベースを使ったWebアプリケーションの学習も手軽に始められます。

Q. DjangoとFlaskの違いは何ですか?

Djangoは、ORMや管理画面、ユーザー認証など多くの機能を標準搭載しています。一方、Flaskは小規模で柔軟な構成のフレームワークで、必要な機能を選んで追加できます。

まとめ

今回は、PythonのWebフレームワークであるDjangoのインストール方法について解説しました。

Djangoを使ったWebアプリケーション開発は、次の順番で進められます。

  1. Pythonをインストールする
  2. プロジェクト用の仮想環境を作成する
  3. pipでDjangoをインストールする
  4. Djangoのプロジェクトを作成する
  5. 開発サーバーを起動する
  6. アプリケーションを作成してWebページを表示する

今回作成したアプリケーションを発展させることで、ブログや予約システム、在庫管理システムなど、さまざまなWebサービスを開発できます。

さらに学習を進めたい場合は、Djangoの公式チュートリアルにも挑戦してみましょう。

Django公式ドキュメント